暗がりに傘がひらく

知的な文学少年になれないままおじさんになっでしまったんだ

2023-04-06から1日間の記事一覧

ヒトリとキミで生きる世界

夜明け前だというのに柔らかく暖かい夜風を感じながら歩いていた。たぶん、桜が散り始めた季節だった。最後に飲んだ何とかというウィスキも手伝って足取りは軽かったように思う。少し苦い口元を嫌い水を含み路肩にずれて口を濯いだ。ぴしゃりと小さな音を立…